EIZO/医用画像表示モニター
EIZOは、30型カラー医用画像表示モニター「RadiForce RX660」を発売した。
同製品は、対角30インチのワイド画面上に、600万画素(6メガピクセル)の情報量を表示できる医用画像表示モニター。
医療の現場では、医用画像装置の性能向上により、医師が読影する医用画像が増加しているため、作業の効率化が求められており、このニーズに対して同社はこれまでも大型ワイド画面のモニターを販売してきたが、今回発売するRX660では、読影効率の向上が見込まれ、さらにデスク上の省スペース化を実現できる同社独自の新開発「Work-and-Flow(ワーク・アンド・フロー)」機能を搭載した。また、従来機種では電源が外付けになっていたが、同製品は電源を内蔵しつつ、従来機種と比べ筐体を薄型化、軽量化した。
<特長>
▽画面上に他モニターの画面を重ねて表示するピクチャー・イン・ピクチャー(PinP)機能である「Hide-and-Seek機能」を搭載。モニター前面に装備されたOSD(オンスクリーンディスプレイ)ボタンを押して使う一般的なPinP機能と異なり、マウスカーソルの操作で表示、非表示が行える。表示中の医用画像とは異なる種類の検査画像や、過去の検査画像を参照したい場合は、マウスカーソルを画面の所定の位置に移動させるだけで、検査リストが表示され他の検査画像を選択できるため、検査リスト表示用のモニターが不要となり、その分の導入コストや設置スペース、電力消費を削減することができる
▽キーボード・マウス切り替え機能である「Swich-and-Go機能」により、読影用PCと電子カルテ用PCそれぞれに必要だった2組のキーボードとマウスを1組に集約することができる。マウスカーソルを、それぞれのPCのモニター画面に移動させるだけで、操作したいPCのマウス・キーボードの操作に自動的に切り替わることにより、従来はPCそれぞれの作業にキーボード・マウスの持ち替えが都度必要だったが、これが不要になることで作業効率が向上。また、キーボード・マウスが1組不要になるため、デスク上の作業スペースが広がり整頓された快適な読影環境を実現
▽従来機種であるRX550と比べて、外形寸法を横9.5mm、奥行き56.5mmスリム化。また、従来機種では電源が外付けアダプタであったのに対し、同製品は電源をモニター本体に内蔵し、デスク周りの設置スペースを約23%削減。質量は、電源をモニター部に内蔵しつつも、従来機種と比べて、6kgの軽量化を実現。持ち運びも容易となり、設置時の負担を軽減
▽同社独自の「Sharpness Recovery機能」により、画像をぼやけさせることなく従来機種と同等の鮮鋭度を保ちながら、800cd/㎡から1,000cd/㎡への高輝度化を実現し、長期にわたり安定した性能を発揮
▽Displayport1.2に対応した入力端子と出力端子を搭載。これにより、解像度6メガピクセルの表示を行うために、従来機種ではPCとモニターを接続するのに信号ケーブルが2本必要であったのに対して、1本だけで接続することができる。また、出力端子を活用して2台目のモニターをデイジーチェーン(数珠つなぎ)接続できるため、従来機種と比べて配線がシンプルになる
※問い合わせ先=EIZO 営業1部メディカル課 TEL 03・5764・3404