東芝メディカルシステムズ/マルチスライスCT
東芝メディカルシステムズは、最上位機種に搭載した新技術を投入し、高画質かつ低被ばく検査を提供しながら、省スペース、省エネルギーを実現した最上位クラス80列/160スライスマルチスライスヘリカルCT「Aquilion Lightning/Helios Edition(アクイリオン ライトニング/ヘリオス エディション)」を発売した。
<特長>
▽高精細0.5ミリスライス、かつ体軸方向には80列を配置し、マルチスライスヘリカルスキャンにより広範囲を短時間で撮影することが可能。胸部の撮影では、高分解能0.5ミリスライスを用いながらも、最短3秒以内で撮影が完了。高速撮影により、患者の息止め時間の軽減が可能になるだけでなく、呼吸や体動によるモーションアーチファクトを低減し、より鮮明な画像を提供
▽新検出器「PUREVISION Detector」、逐次近似応用画像再構成「AIDR 3D Enhaced」など、ハード、ソフトの両側面から各種新技術を搭載することで、さらなる“高分解能”“被ばく低減”を実現
▽検査を受ける患者の年齢や状態にとらわれず、安心感を高め、短時間での検査を可能にする。 迅速、簡便なポジショニングを行えるようにガントリ開口径は、従来装置の720mmから一新し、780mmのワイド・ボアを採用。また、撮影寝台は、84mm左右動機能(オプション)の搭載が可能なため、救急検査時など患者を動かせない状況でも容易にポジショニングが行える
▽高速スキャンとの同時並行処理画像再構成により、バックグラウンドで高速画像再構成による処理を可能にすることで、CT検査に関わるすべての人に、ストレスなく検査全体のスループット向上を実現
▽「Aquilion ONE」で培われた再構成技術や撮影技術、豊富なアプリケーションを搭載。金属アーチファクトを効果的に低減し、金属周辺部の画質向上を実現する「SEMAR」の標準搭載のほか、ヘリカルピッチや管電流、心電同期設定を変化させることにより、心臓や腹部など複数回のスキャンを1回で行うことができるバリアブルピッチヘリカルスキャン(オプション)は、複数の目的に応じた検査を1度で行うことができ、循環器領域や救急医療の現場など撮影時間短縮、被ばくや造影剤の低減が可能。 また、独自技術である非剛体位置合わせ技術を用いたラングサブトラクション(オプション)は、迅速、簡単に肺塞栓診断等を行うことができるなど、日常臨床でのCT検査の適用拡大をサポート
▽架台のダウンサイジングにより、最小9.8㎡(オプション)の検査室設置スペースを実現。さらに、コンソールシステムを一新することにより、検査室のみならず操作室に設置するユニットも小型化を実現した。検査室および操作室も省スペース化することで、コンパクトCTを使用していた施設でも、スペースを気にせずに80列/160スライスCTを設置することができる。また、これまで64列CTでは、100kVAの電源容量が必要であったが、同装置では、16列と同等の50kVAで運用可能。16列以下のCTからの更新においても、検査室の改修工事や電源工事が不要なため、初期費用を押さえて導入が可能となる。導入後も、装置未使用時にはスリープモードを使用することで省エネルギー運用が可能となり、ランニングコストも抑えられるため病院経営に貢献する
※問い合わせ先=東芝メディカルシステムズ 広報室 TEL 0287・26・5100 お