島津製作所/近赤外光カメラシステム
島津製作所は、薬剤ICG(インドシアニングリーン)を励起して発生させた近赤外蛍光を撮影することでリンパ管を“見える化”し、乳がんの手術における転移診断を支援する近赤外光カメラシステム「LIGHTVISION(ライトビジョン)」を発売した。
リンパ管に投与された薬剤ICGに「LIGHTVISION」から励起光を照射し、ICGから発生した肉眼では見えない微弱な近赤外光を撮影して画像化することにより、組織表面下のリンパ管をリアルタイムで造影できる。手術中にリンパ管を”見える化”することにより、執刀医は切除するリンパ節の位置などをモニタで確認しながら手技を進めることが可能になり、乳がんの手術においては、がん細胞の転移を診断するために重要なセンチネルリンパ節の位置同定に有効である。
<特長>
▽ハイビジョン画像センサを内蔵し、高精細な画像の描出が可能。執刀医が手元を見ずにモニタを確認しながら手技を進めるのに十分な画質を確保しており、手術室の照明を消す必要も無く、明視野での撮影に対応している
▽3画像同時表示への対応によって、可視+近赤外蛍光画像・近赤外蛍光画像・可視画像をリアルタイムで1つのモニタに表示でき、ひと目で画像の確認や比較が可能。可視+近赤外蛍光画像においては、蛍光箇所を緑色や青色で示すこともでき、リンパ節およびリンパ管の位置の正確な同定に貢献する
▽カメラアームを約180cmまで伸ばすことができ、最大倍率10倍の電動ズームや自動フォーカス、自動露光調整、自動ホワイトバランス調整に対応している。本体の制御は、シンプルかつ取り外し可能なコンソールから簡単に実行することができる
※問い合わせ先=島津製作所 医用機器事業部グローバルマーケティング部販売促進グループ TEL 075・823・1271