富士フイルム/富士画像診断ワークステーション「CARNACORE」新バージョン新発売(25.1.30)
富士フイルム(本社:東京都港区)は、富士画像診断ワークステーション「CARNACORE(カルナコア)」の新バージョンを、富士フイルムメディカル(本社:東京都港区)を通じて2月1日より発売する。新バージョンでは、一般的なクリニック向けのスタンダードモデルに加えて、CT・MRIといった高度医療機器を備えたクリニック向けに、取り扱い可能な検査件数・画像枚数を拡張したハイクラスモデルをラインアップ。施設の用途に合わせて選択可能となる。また、新バージョンは、従来は搭載していなかった画像処理技術を搭載。画面デザインも刷新し、さらに使いやすいシステムへと進化した。
「CARNACORE」は、FCRやDRパネルといったデジタルX線画像診断システムをはじめとする各種検査機器と連携しながら、さまざまな検査情報に対して一元管理、画像処理などを行い、閲覧を可能にするクリニック向け画像診断ワークステーションで、2025年1月時点で全国のクリニックに24,000台以上導入されている。
今回新たに発売する新バージョンでは、スタンダードモデルに加えて、クリニックで保管する画像枚数が飛躍的に増加している状況を踏まえ、取り扱い可能な検査件数・画像枚数を拡張したハイクラスモデルをラインアップ。画像処理技術の搭載や画面デザインの刷新により、より幅広いユーザーにとってさらに使いやすいシステムへと進化した。また、今回の新バージョン発売に合わせて、製品ロゴを従来の「C@RNACORE」から「CARNACORE」へとリニューアルした。クリニックのIT化をさらに促進し、診療の質向上への貢献を目指す。新バージョンの主な機能は以下の通り。
1)ハイクラスモデルを新たにラインアップ
CT・MRIといった高度医療機器を備えたクリニックが増えており、保管画像枚数も過去と比べて飛躍的に増加している。取り扱い可能な検査件数・画像枚数を拡張したハイクラスモデルを新たにラインアップし、検査管理数を従来機種の10万件から30万件に増やした。また、オリジナル画像保管サービス「ASSISTA +STORAGE」により検査情報をクラウド上に保管でき、安心して使える。
2)画像処理技術の搭載
① ダイナミック処理
変換された3次元情報から人体の厚みの異なる部位や構造物を認識し、読影に適したコントラストと濃度安定化を実現するダイナミック処理(Dynamic Visualization II)に対応した。
② バーチャルグリッド処理
グリッドを使用せずに高コントラストな画像生成を可能とするバーチャルグリッド処理に対応した。グリッドの取り回しが難しい車いすでの撮影や撮影台からDRパネルを取り出して撮影するケースにおける画質向上と撮影時の負担軽減が期待できる。
3)画面デザインの刷新
① 製品ロゴ・ユーザーインタフェースの刷新
必要な情報をより探しやすくするためにユーザーインターフェースを刷新。また、製品ロゴを高機能感や信頼感が得られるビジュアルに刷新した。
② ユーザーによる画面レイアウト変更機能
施設規模や保有する検査機器、使用場所ごとに必要な機能がすぐ使えるよう、ユーザーの好みにあわせて画面レイアウトを変更できる機能を搭載した。
富士フイルムは、X線画像診断システム、ヘルスケアITソリューション、CT・MRIシステム、マンモグラフィ、超音波診断装置、内視鏡システム、臨床検査装置・感染症検査装置などの検査機器を豊富に取り揃えており、これらの機器と「CARNACORE」で包括的なソリューションを提供できる。今後もさまざまな医療現場のニーズに応え、医療従事者のワークフロー効率化・医療の質の向上、人々の健康維持増進に貢献していく。
問い合わせ=富士フイルムメディカル マーケティング部
E-mail:shm-fms-hansoku@fujifilm.com