コニカミノルタ/胸部X線画像診断支援AI「CXR Finding-i」の 検出精度改良を達成(24.10.29)

コニカミノルタ/胸部X線画像診断支援AI「CXR Finding-i」の 検出精度改良を達成(24.10.29)

コニカミノルタ(本社:東京都千代田区)は、胸部X線画像をAIで解析し、結節影、腫瘤影や浸潤影の見落とし防止を支援する胸部X線画像診断支援AI「CXR Finding-i」において、国内外で取得した数十万件以上の胸部X線画像の学習(Deep Learning)を行い、自社独自技術による精度改良を実現した。

同社は、ヘルスケア事業を通じてマテリアリティ(重要課題)の一つに掲げる「健康で質の高い生活の実現」に取り組んでいる。今後も、独自技術を活用しながらAIで診断の効率化に寄与する「CXR Finding-i」の性能をさらに向上させ、より一層の普及促進を図ることで、医療現場の業務負荷軽減と診断価値の向上に貢献していく。

【 AIの検出性能向上により医療現場の業務負荷軽減に寄与 】

「CXR Finding-i」は、専門医のスキルを学習したAIが胸部X線画像を解析し、医師による胸部X線画像の読影において肺がんなどが疑われる所見である結節影、腫瘤影や、肺炎や結核など感染症の所見である浸潤影をマーキングして見落とし防止を支援するソフトウェアで、2021年11月の発売以来、国内で約700の医療機関で導入されてきた。

一般的に画像診断支援AIでは、病変を見つける精度を示す指標である感度を上げていくと、実際には病変(陽性)ではない骨や血管が重なった影も病変候補としてマーキングしてしまう偽陽性率が増加して診断効率が下がる。そこで、病変を見逃さないようにしつつ、偽陽性率を抑制していくことが課題となっている。今回の検出精度改良では、病変に対する感度は従来バージョンと同等の性能を維持しながら、病変のない正常例をAIが正常と判断した割合を示す特異度を従来の69%から88%まで大きく改善した。病変検出性能の向上により診断の一層の効率化を図り、医師の負荷軽減に貢献するとともに、診断価値を高める。

【 「CXR Finding-i」の主な仕様 】

検出可能病変 結節影、腫瘤影、浸潤影
感度 結節・腫瘤影:84%
浸潤影:85%
特異度 88%

 

問い合わせ=コニカミノルタジャパン ヘルスケアカンパニーhttps://konicaminolta.jp/healthcare/

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