キヤノンメディカルシステムズ/携帯型超音波診断装置を開発、10月より国内受注開始(24.9.27)
キヤノンメディカルシステムズは9月6日、同社川崎事業所(川崎市)で新製品説明会を開催した。
新製品は、10月1日より国内受注を開始する携帯型超音波診断装置「Aplio air(アプリオ エアー)」。
小型超音波診断装置はベッドサイドや診察室、在宅医療など、患者の傍らで臨床医が行う超音波検査(Point-of-Care Ultrasound:POCUS)装置として活用が広がっている。
「Aplio air」は、スマートフォンやタブレット端末などにWi-Fiによるワイヤレス接続をし、端末にインストールした専用アプリを操作して超音波画像の観察や画像データの保存が可能となっている(詳細は本誌50頁「ショウルーム」を参照)。
説明会では、新製品の特徴として、①いつでも、どこでも、デュアルヘッドプローブで幅広い検査に対応、②自動膀胱計測機能など、多彩な機能でさまざまな検査をサポート、③小型でも診療に役立つ高画質、④ApliCam機能により超音波画像と写真をセットで保存可能、⑤多種多様なシーンでの使用に合わせた安心の3年保証-を取り上げ、実機による説明が行われた。また、白石吉彦氏(島根大学医学部附属病院 総合診療医センター)と渡邊 至氏(横浜南共済病院)がビデオ出演し、同装置の有用性を紹介した。
同社 常務/超音波事業部長の佐野昭洋氏は「当社は携帯型超音波診断装置では後発だが、『Aplio air』は高画質性と多彩な機能を搭載し、総合力で優れた装置を開発できたと自負している」と述べ、国内外で1万台の販売を目指すと抱負を語った。