EIZO/医用レコーダーがネットワーク経由での保存に対応、映像の視聴・管理・編集が可能なソフトウェアも発売(24.9.11)

EIZO(本社:石川県白山市)は、販売中の4Kメディカルイメージングレコーダー「CuratOR MIR-1(以下MIR-1)」のバージョンアップ版と、メディカルイメージング視聴・管理ソフトウェア「CuratOR MIR Browser(以下MIR Browser)」を2024年9月5日に発売。価格はオープン価格。

MIR-1は、ヘルスケア市場における手術映像の事後確認や医学研究への利活用のニーズに応え、2023年6月に発売した当社初の医療用レコーダーである。内視鏡や手術顕微鏡、術野カメラなどからの医療映像を4K解像度と毎秒60フレームの高画質で録画できる。

今回のバージョンアップにより、録画した映像をネットワーク経由でファイルサーバーに転送し保存することが可能になった。録画終了後に転送保存することはもちろん、録画中にリアルタイムに転送保存することも可能。さらに、これに合わせて、新開発のソフトウェアMIR Browserを発売する。MIR Browserは、記録された医療映像を医局やカンファレンスルームのPCで簡単に視聴、管理、編集することができるソフトウェアである。MIR-1で録画した映像をMIR Browserで管理することで、患者への説明、医学研究、医師の後進育成のための映像の利活用をよりスムーズに行えるようになる。

主な特長

<MIR-1のバージョンアップによる進化ポイント>

■医療映像をネットワーク経由でファイルサーバーに転送・保存

MIR-1本機での医療映像の記録は、ネットワークを介して院内のNAS(Network Attached Storage/ファイルサーバー)へリアルタイムに保存することができるようになった。また、本機への録画が完了した後に、映像をNASへ転送することも可能である。これにより、ハードディスクなど外部メディアの取付けや取外しに伴う手間を省くことができ、外部メディアの紛失による情報セキュリティのリスクを避けることができる。

<MIR Browserの主な特長>

記録した医療映像をPCで視聴

MIR-1からNASやハードディスクなどの外部メディアに保存した手術や検査などの医療映像を、MIR Browserをインストールした医局やカンファレンスルームのPCで視聴できる。

医療映像を患者情報と共に管理

録画映像の視聴だけでなく、MIR-1による映像の録画時に付与した患者情報を含む医療映像の管理が可能である。患者名や患者ID、録画日時をもとに、医療映像を整理・検索でき、さらには手術情報などのフリーワードをコメント入力することで、検索性を高められる。

医療映像の編集に役立つ機能を搭載

映像の特定箇所を指し示す矢印などが描けるアノテーション機能、個人情報を保護するマスキング機能、3D映像の2Dプレビュー機能など、二次利用時に便利な編集機能を備えている。

さらに、1フレームを静止画として保存、またはカット編集機能によって医療映像の二次利用したい部分だけを選択、切り出して動画として保存可能である。

 

問い合わせ=EIZO ヘルスケア営業部

TEL:03-5764-3403


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