インターシステムズジャパン/FHIR連携を実現したソリューションをステージ・セミナーでアピール
インターシステムズジャパンは、HL7 FHIR サポートするシステムを多数出展。7月8日に日本市場における本格展開開始したHERデータプラットフォーム製品「Intersystems HealthShare」の紹介や、先進施設での取り組みやHL7 FHIRを用いた開発中のソリューションなどについてのセミナーが開催された。
●テルモ社・関岡氏がステージでプレゼンテーション
3日間、開催されたステージでのプレゼンテーションでは、ホスピタルショウ初日の7月10日(水)、関岡 修氏(テルモ株式会社)と皆本稔夫氏(インターシステムズジャパン)が「Intersystems IRIS for Health」を使用したスマートポンプ連携のご紹介」と題して講演した。はじめに関岡氏が、あらゆる部署で使用されているシリンジ・ポンプの医療現場における重要性を説明。しかし、一方で「他の医療機器、例えば麻酔器や人工呼吸器などと比べてシリンジ・ポンプ類はシステム連携が進んでいるとは言い難いのが現状」と述べ、テルモ社ではITコネクティビティを確保したスマートポンプ開発の経緯について紹介した。
そして関岡氏は、テルモ社がインターシステムズと協力して、スマートポンプのデータをインターシステムズのIRIS Data Platformを介して電子カルテやナースコール、危機管理システム等と連携する機能を構築したことについて紹介した。
同機能のメリットについて、電子カルテとの接続では、ポンプ・シリンジからの流量・積算量が自国情報と共に記録に反映され、正確で遅滞のない記録を実現。また、ナースコール殿連携では、看護師が持つスマホ端末や病棟のセントラルモニタで患者の状況と警報内容を容易に把握でき、輸液終了予定時間等の情報を得ることで先回りした対応が可能となる。さらに、危機管理システムとの連携では、ポンプの動作状況の確認や部署別の稼働率、警報傾向の解析や把握が可能となるといった点を紹介した。
実際の連携ソリューションのシステム構成については、皆本氏が説明。「Intersystems IRIS for Health」の持つ特徴の1つであるインターオペラビリティ性を生かして、様々なイベント状況を捉え、自動で外部システムに送信、スマートポンプと他のシステムとの連携を実現している点を強調した。
ブース内で講演を行う関岡氏