オリンパス/胃・大腸がん検診と内視鏡検査に関する意識調査を実施(24.7.12)
オリンパスは、全都道府県別の 40~60 代男女計 14,100 人を対象とした、「胃・大腸がん検診と内視鏡検査に関する意識調査白書 2024」を発行した。本調査は、「世界の人々の健康と安心、心の豊かさの実現」を目指すオリンパスが、社会貢献活動の一環として、がん検診および内視鏡検査について、一般市民に理解を深めてもらうことを目的としている。白書内では、がん検診受診状況や、受診・非受診理由、内視鏡検査への意識などをまとめている。
▪主な調査結果の詳細
1. 「胃・大腸がんの早期発見・早期治療による治癒率は 90%以上」の認識率は 3 割未満
胃がん・大腸がんは、早期のうちに発見し、治療をすれば、治る可能性がとても高く、治癒率は 98%以上である。しかし意識調査の結果、このことを認識しているのは 3 割未満にとどまった。また、治癒率 60%未満と回答した人の割合は約 3 割と、事実と乖離した認識を持つ人も多数見られ、早期発見・治療によるメリットは、未だ多くの人に認識されていない実態が明らかになった。
2. がん検診、受ける人・受けない人で二極化
対象年齢全体での胃がん・大腸がん検診受診率は、4 割未満となった。検診受診/非受診者別に受診意識を見ると、検診受診者は「自覚症状がなくとも決められた受診間隔で受けるべき」と回答した人がいずれの検診でも約 7 割だったのに対し、非受診者は約 2 割にとどまった。自覚症状の無い段階で定期的にがん検診を受診することが重要であるとの認識がまだ浸透していない実態が分かった。
3. 胃・大腸がん検診非受診者のうち、約 30%が非受診理由として 「自覚症状がないから」と回答
非受診者のうち、がん検診を受けない最多の理由として約 30%が「特に自覚症状もないから」と回答した。一般的に早期がんでは自覚症状が現れることは少ないと言われており、自覚症状がない段階で定期的にがん検診を受診することが重要とされている。検診は「自覚症状がない人」が受診対象ですが、今回の調査から、その考え方そのものを理解していない人が多いことが明らかになった。
・調査概要
・実施時期:2024 年 3 月 8 日(金)~3 月 21 日(木)
・調査手法:インターネット調査
・調査対象:全国の 40~60 代の男女 14,100 人(各都道府県 男女性年代別各 50 人)
・監修医師:小林望先生 / 国立がん研究センター中央病院 検診センター長
※スコアの構成比(%)は小数点第 2 位以下を四捨五入しているため、必ずしも合計が 100%にならない場合がある。
問い合わせ=オリンパス
公式サイト www.olympus.co.jp