島津製作所/Evolution, Innovation, Transformation ‒solving challenges together-

島津製作所/Evolution, Innovation, Transformation ‒solving challenges together-

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島津製作所ブースでは、「検査業務の効率化」「シニアヘルスケア」「骨の健康」をテーマに医療現場の抱える社会課題に最先端技術で応える製品を出展した。

●頭部・乳房専用PET「BresTome」
 乳房専用PET「Elmammo」の後継機として登場した頭部・乳房専用PET「BresTome」を出展。頭部と乳房の両方の検査に最適化したSiPM(Silicon Photomultiplier)検出器を搭載しており、昨年はRSNAに出展するなど、米国でもリリースされた。また、昨年には認知症の診断に有用なアミロイドPET検査が保険収載されたこと、また、アルツハイマー型認知症の治療薬としてレカネマブが薬事承認を得たことなどから、アミロイドPET検査が可能な装置として「BresTome」が注目を集めており、医療機関からの問い合わせも多いという。


頭部・乳房専用PET「BresTome」

【初出展】血管撮影システム「Trinias series with SCORE Opera」
 昨年発売開始された血管撮影システム「Trinias series with SCORE Opera」を初出展した。
同装置は、操作者の利便性を高めるため、人間中心設計に基づいて製品を開発。初めて使用する医療スタッフでも簡便に操作できるよう直感的な操作が可能なようにデザインされている。同システムは、血管撮影装置では一般的なレバーだけでなく、タッチパネルによる操作が可能で、設定した角度に対し、ワンタッチでスピーディーにCアームが動作する。
 ポジションチェンジも約4秒で実施可能であることなど、Cアーム操作の時間を短縮することで、手技全体の時間も短縮。さらに、タッチパネルやレバーの配置などは、施設の状況や、操作者が最も使いやすいようにカスタマイズすることができ、各医療機関における最も効率的な運用環境の実現に寄与するシステムとなっている。


血管撮影システム「Trinias series with SCORE Opera」

●【新製品】X線一般撮影システム「RADspeed Pro SR5 Version」
 4月10日に発売が開始されたばかりのX線一般撮影システム「RADspeed Pro SR5 Version」がITEM2024でも出展された。同製品はデザインを一新、フルモデルチェンジを果たした新製品で、X線管懸垂器の操作部に大型タッチパネルモニタを搭載し、コンソールにも大型のタッチパネルを採用している。
 オプションとして、X線管球にデジタルカメラを搭載し、患者の撮影状態を見守ることができる検査支援機能「VISION SUPPORT」を搭載。X線管懸垂器およびX線高電圧発生装置のモニタ上で、被検者のカメラ映像とX線照射範囲などを重ねることで、撮影対象の箇所が照射範囲にあるかをモニタで視認でき、X線検出器の位置や自動露出機構の採光野位置の表示によって、より正確な位置決めに寄与する。他にも、被検者が一定以上の動きを検知して音と表示で警告する「体動検知機能」や、直前の撮影画像とリアルタイム画像を切り替えられる「前回ポジション表示機能」を提供することができる。これらの映像は検査室・操作室の両方から確認できるため、これまで以上に被検者に注意を向けながら検査を進めることができる。


X線一般撮影システム「RADspeed Pro SR5 Version」

●【初出展】分析計測機器「AGEsセンサ」
 島津製作所では、利用者の健康増進を目的としたクラウド型のサービスとして健康増進プラットフォーム「SUPOFULL(サポフル)」事業を展開している。同事業に関するサービスの製品で、最終糖化産物(Advanced Glycation Products、AGEs)を測定できる「AGEsセンサ」を初出展。光センシング測定により、血液採取の必要がなく、老若男女問わず簡単な測定を実現する。同製品について同社は、医療機器としてよりも、血圧計などのように日々の健康管理に役立てたいと話している。


分析計測機器「AGEsセンサ」

●回診用X線撮影装置「MobileDaRt Evolution MX8 Version」
 同社が力を入れている回診用X線撮影装置では、「MobileDaRt Evolution MX8 Version」に新機能を追加。コニカミノルタ製のフラットパネルを搭載することで、動態のデータを撮影可能なソフトウェアをオプションとして追加されている。同ソフトを用いることで、15フレーム/秒で最大20秒間、計300枚の胸部等の動態画像を撮影が可能となっている。また、同装置のモニタ上で、約1分後に撮影した画像データを再生することができるなど、その場で画像を確認することができる。
 また、同装置には、フラットパネルの収納庫で充電することができる機能を搭載しており、撮影を担当する診療放射線技師の労働負荷軽減にも貢献している。


回診用X線撮影装置「MobileDaRt Evolution MX8 Version」


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