メドレー/薬局DXの課題や現状についてのブリーフィングを開催(24.4.22)
メドレーは、4月10日、本社(東京・港区)にて、薬局DXの課題や現状に関するメディアブリーフィングを行った。同社は3月28日、Uber Direct(Uber Eats Japan社)の配送ネットワークと連携し、患者向け総合医療アプリ「CLINICS」において診療や服薬指導をオンラインで受けた患者を対象に、指導後に約30分で処方薬を届ける「当日配達機能」の提供開始を発表。同催事はこれに関連するもので、Pharms事業推進室 室長の亀井翔太氏が「薬局DX時代における現状と薬局向けサービス『Pharms』について」を演題に語った。
同氏はまず医薬分業の現況と課題を述べた後、「Pharms」が薬局DXの中で果たす機能と役割について、「処方待ち時間の短縮や薬剤師としての専門性を発揮した説明など、顕在化している患者ニーズへの対応をシェアするもの」と定義。それを支援する「Pharms」の各機能について、当日配達機能も含めて説明した。
最後に同氏は、同社が目指す医療プラットフォーム像について述べ、「我々の目指す『患者が医療ヘルスケアを使いこなせる未来へ』、ひいては納得のいく医療実現のためには、利便性と安全性が担保されたシステムを医療従事者と患者が正しく使いこなすことが重要だ」と締め括った。
続いて、港区で調剤薬局を3店舗経営するコンフィード代表取締役社長の中澤裕太氏が、「調剤薬局におけるDXの取り組み」について概説。その中で、薬局DXへの所感を「ツール先行ではなく日常業務の課題の洗い出しが先決だ。DXに対応するツールには現状、優劣は感じていないが、服薬指導・決済・配送が完結できる『Pharms』に期待したい」と述べた。