島津理化と東京農業大学/研究室の環境改善をテーマに共同開発(24.4.16)
島津製作所のグループ会社として、研究・教育設備、理化学機器などの製造および販売を行う島津理化は、学校法人東京農業大学(以下、東農大)と安全で快適な研究環境づくりに関する共同開発契約を締結した。島津理化は、生命科学部分子生命化学科の矢島新教授と連携して研究室における化学物質使用時の作業改善や、ガス濃度や空気の流れなどのデータに基づいた安全性向上を目指す。両者は4月15日に東農大世田谷キャンパスに「Tokyo Agriculture Science Plaza」(以下、TASP)を開所した。
実験・分析データの信頼性の確保には「検体や薬品、機材などにまつわる安定性」および「快適で安心な作業空間」の両立が必要である。島津理化と東農大は、研究室の空気循環をモニタリングして、有害な化学物質を検知した際に自動で排気するシステムなどを開発する。島津理化はその知見をもとに、本年4月に施行された「労働安全衛生法」に準拠した環境管理手法を策定し、大学と企業、研究所に対して同法に対応する空調設備やコンサルティングを提供していく。
島津理化はドラフトチャンバーやVAVシステム、実験台などの研究・教育設備の販売のみならず、目的や予算に応じたラボの設計からワークフローの提案までトータルソリューションを提供する。島津グループは、安全で快適な研究空間の構築を通じて、社会課題の解決につながる科学技術の進展に貢献する。
問い合わせ=島津製作所 コーポレート・コミュニケーション部 広報グループ
TEL:075-823-1110