フィリップス/研究用MRIシステム3.0T「MR 7700」国内1号機、浜松医科大学医学部附属病院で稼働開始(24.4.15)
フィリップス・ジャパン(本社:東京都港区、以下フィリップス)は、研究用システムである 3.0T「MR 7700」の国内 1 号機を導入した浜松医科大学医学部附属病院において、多核種(Multi Nuclei)イメージングを利用した撮像が開始されたことを発表した。
フィリップスの3.0T「MR 7700」は、先進の分子イメージングに特化した研究用システム。臨床研究においてプロトンだけでなく、多核種(Multi Nuclei)のイメージングやスペクトロスコピーにも対応可能な性能を備えており、6つの異なる核種(1H、31P、13C、23Na、19F、129Xe)への適応が可能である。従来の形態学的な情報だけでなく、生体内のさまざまな代謝情報、機能情報を引き出すことが期待されている。
浜松医科大学医学部附属病院は、地域の中核病院として高度医療の提供および地域に開かれた病院を目指し社会・地域医療向上のための活動を行っている。放射線医学教室は「診断と治療、最先端の研究、若手育成に力を注ぎ、患者の未来を切り拓く」というコンセプトのもと充実した最先端機器の導入を行っている。今回、MRIにおける先進的な研究装置として、多核種(Multi Nuclei)イメージングの可能な「MR 7700」を導入した。
「MR 7700」の主な製品特長
1. 多核種(MultiNuclei)に対応可能なリサーチ・プラットホーム
プロトンを含む6つの異なる核種(1H、31P、13C、23Na、19F[1]、129Xe[1]
)に対応可能なシステム設計である。これにより、形態学的な情報だけでなく、生体内の代謝情報、機能情報を引き出すことが期待されている。
2. Vega XPグラディエント
「MR 7700」に新たに搭載されたVega XP グラディエントは、高出力であるだけでなく、傾斜磁場パルスの印加精度(Gradient Fidelity)や印加耐久性(Gradient root mean square)を考慮して設計された傾斜磁場システム。
3. 70cmボアを有する全身領域対応の研究機
全身領域での研究用システムとして70cmのボアを有し、臨床イメージングに求められる使いやすさ、ワークフロー、さらには70cmのワイドボアがもたらす患者の快適さはそのままにさまざまな研究用途に対応する。
問い合わせ=フィリップス・ジャパン コミュニケーション担当
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