保健医療福祉情報システム工業会(JAHIS)/恒例の新春講演会&賀詞交換会を4年振りに対面で開催(2024.2.20)
保健医療福祉情報システム工業会(JAHIS)は、1月23日、年初恒例のJAHIS新春講演会および賀詞交換会をイイノホール&カンファレンスセンター(東京・千代田区)で、対面方式での開催を4年振りに行った。
第1部となる講演会では、JAHIS総務会長の下山赤城氏の挨拶の後、同運営会議議長の大原通宏氏が「2024年の年頭にあたって」と題して講演。大原氏は、2023年のJAHISの活動状況を総括し、その中で、昨今大きな脅威となっているサイバー攻撃への対策として、JAHISが医療機関への調査を実施したことを報告。また、JAHISの非会員企業も含めセキュリティ教育が重要という観点から、セキュリティ関連セミナーを無償化して多くの参加者を集めたことを強調した。
そして今年度の事業方針としては、①2030ビジョンで描くヘルスケアICTの実現に向けた推進、②JAHIS参画価値の追求と健全な市場の維持・発展、③JAHISブランドの向上と永続的な運営基盤の確立―の詳細を紹介。さらに、各部門の事業方針を示し、「JAHIS2030ビジョンが示すデータ循環型社会の実現に向けて、JAHISがデータ活用の恩恵を会員企業はもちろん、個人にも与えていけるよう取り組んでいきたい」と抱負を語った。
第2部の賀詞交換会では、冒頭、JAHIS会長の森田隆之氏が挨拶し、「昨年6月に医療DXに関する工程表が発表された。国は『骨太の方針2023』で示すとおり、医療DXを後押しするとともに、サイバーセキュリティ対策や、医療費助成、予防接種等に対しマイナンバーカードを用いたデジタル化を推進している。JAHISとしては、各省庁など関係機関と連携して、データ利活用の提言や啓発活動、標準化やサイバーセキュリティ対策への取り組みを通じ、2030ビジョンの実現を目指していく」と述べた。