インターシステムズジャパン/FHIRと同社製品の有用性をステージ・セミナーでアピール

インターシステムズジャパン/FHIRと同社製品の有用性をステージ・セミナーでアピール

インターシステムズジャパンは、HL7 FHIR サポート、クリーンデータソリューションの基盤となる InterSystems IRIS for Health 医療専用プラットフォームを中心に展示。また、同社のパートナーソリューションとして、医療情報連携プラットフォーム(インテック)、病院向け電子カルテシステム「カルテ Man・Go!」/診療所向け電子カルテシステム「カルテ Man・Go! for Clinic」(コア・クリエイトシステム)、大・中規模病院向け 病院ソリューション「HAPPY ACTIS」(キヤノンITSメディカル)、「ヘルスケアパスポート(PHR))(TIS)と、パートナーソリューションを活用して様々な課題を解決してきた先進事例の紹介なども行われた。
また、同社ブースでは、特設ステージを設け、医療専用の統合データプラットフォーム「InterSystems IRIS for Health」をはじめとする各種ソリューションの紹介や、先進施設での取り組み事例などについてのセミナーが開催された。

●東北大学・中山氏がステージでプレゼンテーション
3日間、開催されたステージでのプレゼンテーションでは、中山雅晴氏(東北大学大学院医学系研究科医学情報学分野)が「FHIR-based Personal Health Recordsの開発」 と題して講演した。中山氏は、まず、PHRの定義について説明した後、戦略的イノベーション創造プログラムにおいて、PHRを中心にデータを集める研究が公募されるなど、産官学でPHRに対する取り組みが進められていることを強調した。
次いで中山氏は、Webと相性がよく、SS-MIXなど従来からある医療情報の標準規格からデータを変換・取得できるFHIRを用いたPHRの開発について説明。同システムでは、血圧や体重測定などの基本的なデータに加え、循環器に特化したむくみや息切れといった症状も記録。「InterSystems IRIS for Health」を用いて、処方や調剤情報に加え、SS-MIXによる循環器診療で必要なステント治療・手術歴など過去のデータをFHIRデータに変換し、レポジトリに保存、運用している。他にも、FHIRで規定されていない多種多様な情報も連携している。中山氏は、「現在は、循環器の患者さんの管理に利活用できるか試験的に運用している」と述べ、その登録者数は、当初の約120名から約200名まで徐々に増えいるとその成果を強調。システムの今後について「医用画像の運用や、各診療科に特化できるように画面をカスタマイズできる機能の追加、OS連携機能やメジャーなクラウド基盤への実装など、システムを拡張していきたい」と語った。

HL7 FHIRを活用したPHRを紹介する中山氏


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