東芝メディカルシステムズ/マルチスライスCT

東芝メディカルシステムズ/マルチスライスCT

 東芝メディカルシステムズは、320列エリアディテクターCT「Aquilion ONE」において開発された新型検出器「PURE ViSION Detector」と進化した被ばく低減技術を搭載した80列検出器/160スライスCT「Aquilion PRIME(アクイリオン プライム)」の国内販売を開始した。
<特長>
▽検出器の大幅な性能向上を目指し、PURE ViSION Detectorでは、従来の検出器から出力向上とノイズ低減の両方を達成。検出器素材の最適化と検出器製造プロセスにおいての高精細検出器製造技術の採用を実施し、従来の検出器から光出力が40%向上。 また、データ収集装置(DAS)においての実装密度の最大化を実施し、回路ノイズ(電気ノイズ)の最大28%低減(同社従来64列装置比)
▽高画質と低被ばくというトレードオフを解消させるため、画像ノイズで最大50%、被ばく線量で最大75%の低減効果を発揮する「AIDR 3D」が進化。純生データベース処理プロセスでのNPSモデルの搭載や、各種パラメータの改良により、コントラスト差の少ない領域でのノイズやストリークアーチファクトのさらなる低減を実現。また、画像粒状性の改善、空間分解能の劣化を抑えることができる
▽体内に挿入された金属などのX線高吸収体付近では、X線のフォトン不足が主原因となるシャワー状アーチファクトや広範囲のCT値低下が発生し、画質低下をきたす。「SEMAR(Single Energy Metal Artifact Reduction)」は、逐次近似再構成を応用した画像再構成技術で、金属などに起因するアーチファクト成分のノイズ除去処理を繰り返し行うことで、これらのアーチファクトを低減。一般的に使用されるヘリカルスキャンにも対応し、広範囲撮影やルーチン検査含めて、さまざまな検査で使用することが可能
▽施設の設置環境に柔軟に対応できるよう検査室の最小設置スペース14.8㎡を実現。今回コンソールシステムを一新することにより、操作室に設置するユニットを小型化した。これにより、ユニットの卓上への設置も可能となり、検査室のみならず、操作室においての省スペース化や作業スペースの拡張を実現
※問い合わせ先=東芝メディカルシステムズ TEL 0287・26・5100

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