帝京大学医学部附属病院/帝京大で最新型放射線治療装置が稼働開始
帝京大学医学部附属病院とエレクタは、高精度放射線治療装置「ElektaHarmony」が5月8日から稼働を開始したのを機に、同月10日、同院でプレスセミナーと同装置の内覧会を開催した。
プレスセミナーでは、はじめに関順彦氏(同院がんセンター長)が「地域がん療連携拠点病院としての帝京がんセンターの役割」と題して講演し、同院でのがん療の概要・体制と現況、ならびに今後の展望を説明した。
次いで、エレクタ社の、MarcoLee氏(Senior Vice President,AsiaPacific Japan,)が「Our Journeytogether in Japan Cancer Care」と題して講演し、日本を含む世界でのエレクタの取り組みを紹介した。
また、白石憲史郎氏(同院 放射線科 病院教授)は「Elekta Harmonyで切り拓く近未来の放射線治療」と題し講演を行い、同装置について「『Elekta Harmonyは、高いスループットと高精度を両立できる。当院における放射線治療の課題を解決してくれる装置として期待している」と述べ、同装置への期待の高さを強調した。
また、「Elekta Harmony」と同時に導入された同じくエレクタ社の患者モニタリングアプリ「Kaiku」について、熊谷 仁氏(同院 中央放射線部)は「患者の日別のQOLを定量的に可視化できる点は、放射線治療の質の向上に貢献すると考えている」と語った。